事業体験報告
テーマ『純情の子』
講話者 : (一社)倫理研究所 法人レクチャラー 矢加部尚武
テーマ『すなお』
講話者 : (一社)倫理研究所 東海・北陸方面担当 研究員 柳下文寛
[矢加部様の話]
銀行からの借り入れで返済期日の毎月25日はつらく、その頃近くになるとうつ状態だった。妻からのこれを乗り越えれば、法人レクチャラーの講話のネタになるといわれ大笑いして立ち直れた。親の足洗い実践の話もされ、親への感謝の気持ちを話しされました。
≪感想:松浦清貴≫
【矢加部 尚武 様】
昨日の倫理経営講演会の続編、倫理法人会は何処に行っても同じ。出張の時は東京の千代田区倫理法人会・大阪の堺倫理法人会にも参加させてもらっている。昨日のテーマ「私を支えた妻の一言」これを超えたら、倫理のレクチャラーのテーマになると言われ、お陰で初めて笑えた。明朗になった。妻の一言で気持ちがさっと良くなった。資金繰りで苦しみ25日の支払日が恐かった。倫理指導だけが頼りだった。「太陽が出たら挨拶をしなさい」と言われた。全てを捨て去って、すっからかんにした。外は寒いけど胸が熱くなり、涙がぽろぽろ出るんです。それが終わって帰ると元気になり、力が出て、頭が回り始めた。資金繰り、商社を紹介してくれ、散々なことを言われた、でも、倉庫の品物を全部買うと言ってくれた。それまで、生命保険も解約して全部使っていました。独りよがりで、中国へ進出していた。お金を大雑把に使っていた。お金を粗末にしたら、お金に困る。「純情の子」お袋の足を洗う実践。足が小さいのにビックリした。お金に苦労してきたことを想い、涙が出てきて顔を上げられなかった。これが感謝だと思った。それから6回洗った。亡くなる三日前に洗った時にずーっと手を振って見送ってくれた。
【柳下 文寛 様】
小田原市出身、8人兄弟の6番目三男。両親はスーパーを経営していた。両親は家庭倫理の会の熱心な会員だった。8店舗から2店舗に縮小。4トントラックの荷台に乗って店舗の商品を家族で運んだ。母の姿を見て大変なんだと思った。父に対する見方が嫌悪感に満ちていた。母は私が高校の時、脳梗塞で病院へ。父は何も言わず店舗前の掃除をし、般若心経の写経するだけ。毎日父は見舞いに行っていた。22歳で倫理研究所に入所して先輩から父親を憎む必要はないと言われた。死に物狂いで会社を守り、家族を守って来た。倫理の事、人のために生きてきた人生、父の苦しみ父に対する考え方が変わってきた。両親に対して感謝が湧いてくる。自然と変わってきた。心が穏やかにスムースに。p92責め心があったときは上手く行かなかった純情が最大の近道と自身の生い立ちを語っていただきました。
≪感想:赤山芳隆≫
矢加部法人レクチャラーより、純情(すなお)を感じる文章の紹介がありました。
母から生まれ、母に抱かれ、母に育まれ、母に教えられ、母に喜ばれ、母に叱られ、母に心配せられて、大きくなるのが子供です。それですから、子供にとって母は、最初であり、第一であり、すべてであります。(中略)子供が家に帰ると、第一に母を呼びます。母の姿が見えないと、さがします。泣き出します。子供にとっては、家は母であり、国は母であります。母の居ない家は、空家であり、母の居ない国は外国であります。人は苦難に出会うと母を呼びます。(中略)母を呼ぶのは、己のもとに帰ること、己に帰ることであり、己を母に見出し、母を吾をつかむのです。子供にとっては母は、自分であり、また神(仏)であります。
大変心に残る文章でした。
≪感想:松井正純≫